幸宏さんの死に想う

幸宏さんが亡くなったなあ。 ご存じかもですが、あの人は、お兄さんと一緒になって、いろんな人をつなぐハブのような役割を70年代初めごろは行ってたようで。 もともとは彼のお兄さん・高橋信之。お金持ちの子弟で組まれたフィンガーズにいた人で、フィン…

ライヴを体感すること

YOUTUBEってのは、罪作りなメディアでね。あるミュージシャンの、本人なら見せたくないようなものまでどんどんアップされてるわなあ。今日も、きっかけは最近ぐりぐりにはまってるデレクトラックス関係を探そうとおもってみてると、まずはこんなこと…

男くさいって、わかるかい?

「忘れ物は もう ありませんねと 機関車は走るのです・・・」 ふいにこの歌を思い出した。小坂 忠さんの「機関車」。僕の中での「日本の名歌100」に、間違いなく入ってくる歌なんやけどね。オリジナルは71年かな?忠さんのソロデビューアルバムやったか…

3人の、血。

さいきん、またもウルフルズです。「サムライ・ソウル」いいですね。いくつかの気になるバンドやシンガーはいるわけです、最近でも。ただ、もうひとつ乗り越えてくれ!って思うことも多いんよ。ウルフルズはその一線を超えてきたと思う。ベースの人がバンド…

ファンのため、に。

さっきFM802で知ったことなんやけどね。日本のマドンナのファンが「マドンナを日本に呼ぼう」とネットで署名を集めていて、それが20万人分になったら働きかけようというのを、どこかからマドンナ本人が知って感激したらしい。で、「年内に日本でライヴ…

大人のバンドブーム

大人のバンドブームだそうな。つまり、中高年になったオヤジやオバハンが、やっと出来た時間を使って、かつて情熱を燃やしたロックバンドをもう一度作って、リフレッシュしてると。もちろん中には40台から楽器はじめたひともいたりするし、そんなこんなで…

テクノロジーがPOPを駆逐する、のか?

97年。今からもう10年近く前に立ち上げられたミュージシャン支援団体のHPに、「結局この国で音楽で食べていくには、ミュージシャン主体に物事を運ぶ仕組みを自らで作らないと。」という趣旨のあいさつがあります。 時間が経って。それから約8年。日本のミ…

売れる・知られる

うーん。えらいムツカシイとこ突いて来られたなあ。 なのかさんから、「どうしていい音楽をやっている有山さんたちが世間に広まらないのか。簡単に説明せよ。」とのリクがきたのです。これはね、簡単だけど、日本の音楽産業が抱えている今1番大きな問題に関…

94年のターニング・ポイント

「1994年かあ・・・おれが37才なぁ。」って。「という事は、僕らの子ども達がCDを買うタイミングやなあ。」って。「という事は、もしかしたら僕らが犯人かあ?」って。・・・何の事か分かりませんね。エンカやエンカ的なものが、年間ヒット曲から消…

山崎まさよしの影響

最近、特にここ数年、アコギでソロライヴをやると、タイバンにくる若い男の子たちに共通な特徴があって。それが今回のテーマである「山崎まさよしの影響」なんよ。だいたいそんな子達は、まず編成がVO+アコギの子と、カホンやジャンベの子というユニット…

番外編 山下達郎たちと74年

73年。はっぴいえんど解散コンサートに、噂のシュガーベイブが登場したというニュースは、いろんな雑誌を通して僕の耳に入ってきました。ただし、コーラス隊としての参加だったらしいってのも。で、どうしてもその音が聞きたくて、そのライヴが収められた…

番外編 玉置浩二の悔しさ

ほんとにねえ、悔しいんよ。売れてて、素晴らしい音楽作ってて、それでも多分「日本のロック」を語るときに漏れる人がいるわけです。その代表が安全地帯であり、玉置浩二であり、スターダスト・レヴューであり、スピッツなんよなあ。好き嫌いがあるにせよ、…

1995−7 

何度目かの萌芽 久しぶりの年代別を書こうと思います。長く年代別記述をサボってたのは、いくつかの理由があるのですが、96年以降は、僕もネットやバンドやその他で忙しかったので、時間が経たないと見えてこないことが多かったことが一番大きな理由です。こ…

 村上”ポンタ”秀一

昨日、数時間かけて、図書館にあった「自暴自伝ー村上”ポンタ”秀一」を興奮のうちに読みました。ポンタさん自らが語る生い立ちからこれまでのキャリア、そして今後の抱負。71年から34年間、日本の音楽をぶっとい柱になって支えてきたドラマーの、素晴ら…

ありやまな、う!

・・・しかし、笑うわなあ。かおりさんからあるブツのお礼として有山さんのヴィデオ、いただきました。あいも変わらずマイペースな、最高なライヴです。 僕はなんやかんやでこの人のライヴ、この20年ほどで10回以上は見てるけど、本質は全く変わってないわね…

NIPPON NO ROCK GUITARIST

どうです、この素晴らしいジャケット。どうしてもこのジャケットを紹介したくて、これを書いているといってもいいでしょう。彼のストイックな肉体と顔つき。諦観と強い意思を感じるまなざし(であろう)。右手にはレスポール。シャツのようにも、サムライの…

はっぴいえんど という実験

全くの偶然なんですが。この間、「音楽王 細野晴臣物語」を何回目かで読み返していました。ほんの読み返しって、ある特定の事を知りたかったり、その向こうにあるムードみたいなものを呼び戻したい感覚のときってありますよね?その時はまさにそれで、あの本…

1993-96 ロックの子どもたち

91年に衛星放送を受信できるようにして、それからの7,8年は、僕の音楽情報はFM802と衛星放送から聞こえてくるものが中心になった気がします。それまでは雑誌やストリートからのものが多かったのですが、特にFM802の試験放送から数年くらいは…

番外編:素晴らしい音楽を、聴いた。

それは、2000年12月、トウキョウ・青山劇場で起きた奇跡です。その日、ギタリスト・大村憲司さんの追悼に集まったミュージシャンが、彼に手向ける意味でのたくさんのパフォーマンスを行いました。その模様が、2001年3月にBS2で流され、僕はその場にい…

番外編:最近のゴスペル・ブーム

例えばミーシャ。あの歌い方は、紛れもなくBLACKです。ってひとが最近沢山います。本当に驚いたのですが、彼女はデヴュー曲が売れて初めて、ライヴをやったというじゃないですか。ということは、一見教会にでもいってたんかいなっていうあのブラックテ…

番外編 幻のアルバムを探して

。 昔に関西フォークを聴いていた人なら、多分知っているでしょう、バンバンというバンドが3人だった時代を。僕は例のイチゴ白書よもう一度以前の、その3人組だった頃のメンバーで、今や演歌歌手のような?高山厳さんのソロアルバムを、実はもうかれこれ2…

番外編:山崎まさよしの印象 

最近、僕のサイトによく来ていただくピンキーさんから、彼の一人でのライヴを聴かせていただきました。「ONE KNIGHT STAND」というCDを中心に何曲か。やるやん、このタイトル。アメリカでツアー・ミュージシャンが50年代からよく使ったこの…

1988−1992くらい

86年頃から、世界的に始まったものすごい量のCD復刻ラッシュ。日本でも、ROCK・JAZZの名盤の有名どころが一気にドっと発売され始め、しかも輸入盤は、たいていはかなり安い値段だったので、中学・高校生だったころ、欲しくても買えなかったものを中心に、ぼ…

番外編:文化のちがい、やないやろ。

遅ればせながら、本日、2000年の12月に全国で同時多発的にあった、「アクトアゲンスト・エイズ」のNHKでの放送をみました。そこでは、大阪の会場のライヴと、東京では武道館・六本木のクラヴ・渋谷オーチャードホール・新宿厚生年金の各会場でのライ…

関西シーン ’75から78 再考

記憶の断片をつなげておかないと、もったいないような気がしています。 あの頃の関西ミュージシャンのレベルの高さというのは、もう一度考えてみたいなあと。 前にも書いたように、僕がこの京阪神シーンの現場にいた時間は、75年から87年まででした。なので…

番外編:ナマギ弾き語り

僕がギターを手にしたのは、71年の11月10日。僕の誕生日に、おやじが買って来てくれたのです。中3だったから、本当は勉強しないといけないのですが、その日からもう、それどころじゃなくなってしまいました。何しろラジオが毎日面白い状態で、新しい音楽が…

サンプリングという略奪

録音する。 音楽に携わる人たちで、この言葉にこだわらない人は、おそらくいないでしょう。それは、もう100数十年録音の歴史が流れていることや、POPを中心にした音楽産業の根幹にある作業になっていることでもはっきり分かります。 かほどさように、…

85年−87年:世代交代

85年−87年:世代交代 このころ、僕は音楽をいったんプレイしなくなってました。で、結構いろんなモノを沢山聞いていたように思います。京都に住んで、沢山人と知り合う仕事をしてましたが、そんななかで知り合った当時大学生の女の子から、日本のロックの…

武道館の奥田民生、2003

ピンキーさんと上海蟹さんのたくらみで、ヴィデオを見ております。そう、ツアー最終日の奥田民生。 かっこいいんだ、これが。 何度も書いているように、奥田民生は90年代の中盤〜後半にかけて、化けました。それは昆虫の変態に似た形の、発展的な変化でし…

録音物という複製

みなさんは「クロスロード」という、ロバートジョンソンの幻の曲を探す旅に出かける少年の話を映画にしたものを見ましたか?その映画の冒頭で、ロバートジョンソンがレコーディングするイメージが、かなり精緻な時代考証の元、出てきます。 あの時代から、レ…